1 呼吸と発声の関係性
先に腹式呼吸、腹式と胸式を合わせた呼吸の姿勢を見ていただいた前提でお話しします。
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ボイトレに関する基本姿勢
呼吸には、大きく分けると
・腹式呼吸
・胸式呼吸
の二つがあります。
腹式呼吸は歌唱発声、お芝居の発声などの基本とされ、
横隔膜の上下によりしっかりと肺を収縮、拡大させることにより、
より多くの空気を扱えるようにする、また姿勢を安定させる、
重心を低く安定させるといった効果を持つ、
絶対的に必要とされる呼吸法です。
胸式呼吸はわかりやすいものでいえば、
全力で走った後、酸素を取り込むためにぜぇぜぇと肩で息をする、
肩の上下する呼吸です。
胸式呼吸は浅く速い呼吸に向いた呼吸なので、
歌唱などの一定の量で吐き続けたり、安定した声を出すには不向きな呼吸です。
こういった事情から、
「歌うには腹式呼吸」
という
「常識」
が出来上がりました。
ですが、近年(といっても2000年を過ぎたあたりからですが)、
歌唱においては「腹式呼吸が常識」は常識ではなくなってきています。
それは、胸式呼吸の歌唱によるメリットもあるからなのです。
本頁では、腹式呼吸、胸式呼吸、腹式+胸式呼吸といった、
複数の呼吸の種類と、それによる発声の、
メリット・デメリットを解説していきたいと思います。
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